競輪予想をする際には「ライン」「競走得点」「競輪場の特徴」「脚質」など、さまざまな競輪の情報を読み解く必要があります。
競輪予想に慣れていない初心者の皆さんは、これらから予想を立てることに慣れていないのでそもそもどこから情報を集めたら良いのか分からない方もいるでしょう。
これらの情報がすべて記載されているのは、レース前に出される出走表や直前情報。
しかし、出走表ではデータの見方を理解していないとうまく活用できません。
反対に、競輪は出走表や直前情報をもとに強い選手や強いラインを見抜く力を持っていれば、レース展開を読み解くだけではなく、的中させやすくなりますよ!
そこで今回は、初心者でも分かる競輪の出走表や直前情報の見方・活用方法をご紹介します。
コツ①:どれか1つ予想しやすいバンクを絞ろう!
競輪では、競輪場内に設置された競走路「バンク」でレースが行われます。
バンク1周はおよそ300m~500mと決められていますが、各競輪場ごとにバンクの特徴が異なっています。
そして、特徴の違いから競輪場それぞれでレース展開も変わってきます。
そのため、予想に慣れていないうちはバンクを絞ると、的中しやすくなり、予想スキルが向上しますよ。
また、バンクには選手がカーブでもスピードを下げずに自転車で走行できるよう「カント」と呼ばれる傾斜がついています。傾斜は、直線部には2~4度、コーナーには25~35度ついていますよ。
傾斜が設けられているのは、選手がスピードを下げずに、自転車でバンクのカーブを走行できるようにしているため。
仮に選手が傾斜の無いバンクで猛スピードのままカーブを曲がってしまうと、遠心力により落車してしまいます。
落車は最悪命を落とす危険性もあるので、選手が安全な状態のままバンクのカーブを曲がれるように傾斜をつけているわけですね。
バンクは全3種類!
競輪のバンクは1周の長さの違いによって、3種類に分けることができます。バンクの種類と、簡単な特徴をまとめました。
- 3・3バンク:一周333m。レースでの周回数は6周で、みなし距離が短い
- 400バンク:一周400m。レースでの周回数は5周で、みなし距離は平均的な長さ
- 500バンク:一周500m。レースでの周回数は4周で、みなし距離が長い
一周の長さが短いほうは周回数が多く、一周が長いほうは周回数が少なくなっています。
走る距離が少ない場合、選手たちは最後まで体力を温存したままレースを進められます。
反対に走る距離が長い場合、元々の体力には自信のある選手はレース終盤に巻き返してくる可能性が考えられますね。
したがって、選手が実力を出せるバンクの特徴を理解しておくことが予想的中のコツです。
競輪場の競走距離などは、競輪場の公式サイトや出走表から確認できるので参考にしてみてください。
カントは決まり手にも影響する
カントは、競輪場ごとに傾斜角度が異なっています。そのため、カントの角度に応じてレースの決まり手が変わるので、予想に欠かせない要素と言えますね。
簡単にカントの違いをまとめると、下記の通りです。
- カントがきつい:「まくり」、追い込みの「差し」が決まりやすい
- カントがゆるい:先行の「逃げ」が決まりやすい
カントがきつい場合、ゴール直前でスピードが乗りやすく、後方の選手がより勢いをつけて下り坂を降りてきます。
よって後方の選手が出しやすい「まくり」や「差し」が決まりやすくなりますね。
一方、カントがゆるい場合はバンクの坂を登るために力をあまり使いません。
そして、先頭を走行する選手だと元からの体力でスピードを出すことができ、維持したまま走れるため「逃げ」が決まりやすくなっています。
したがって、傾斜角度はレース結果に大きく影響してくることを押さえておきましょう。
各バンクで出やすい決まり手は?
各バンクは競走距離や周回数が異なることから、選手が出しやすい決まり手もそれぞれ異なります。バンクで出やすい決まり手は、下記の通りです。
- 3・3バンク:「逃げ」が有利なので、先行選手が強いときに有利
- 400バンク:どの決まり手も出やすいので圧倒的に強い選手が一人いるときに有利
- 500バンク:「差し」が有利なので、追い込み選手が強いときに有利
バンクの特徴と、選手の脚質・得意な決まり手との相性を合わせて予想をすると的中率を上げることができるでしょう。
3・3バンクは逃げ有利!
3・3バンクでは、「逃げの先行選手」が有利。3・3バンクの直線距離は短いので、先行選手は猛スピードを維持したまま走行することができるわけです。
また、先行選手は他の選手よりも風の抵抗を受けやすいことから、残り1周を先頭で走り続けるための体力を持っていることが特徴ですね。
3・3バンクは
- 松戸
- 伊東温泉
- 小田原
- 富山
- 奈良
- 防府
- 前橋
以上の7会場で取り入れられています。そして、逃げが決まりやすい競輪場は、下記の通りです。
【1位】防府競輪場:27%
【2位】松戸競輪場・奈良競輪場:25%
【3位】前橋競輪場・富山競輪場:24%
【4位】伊東競輪場・佐世保競輪場:23%
【5位】西武園競輪場・大垣競輪場:21%
第1位の防府競輪場は、4種類の決まり手のなかで「逃げ」が約3割決まりやすくなっています。
防府競輪場でのレースを予想をする際は、「逃げ」を多く決めている選手を軸にすると的中しやすいと言えますね。
圧倒的に強い選手は400バンクで有利!
400バンクはスタンダードな距離のため、どの決まり手も出やすい特徴があります。つまり、どのタイプの選手でも勝てる可能性があると言えますね。
そして、自力の「逃げ」選手同士が競い合うことで「逃げ」と「まくり」が多くなっています。
そのため、圧倒的に強い選手がいるときは、その選手を軸に予想を立てましょう。
400バンクを持つ競輪場は全国で31カ所にあり、全国で最も多いバンク数です。
「函館」・「青森」・「いわき平」・「弥彦」・「取手」・「西武園」・「立川」・「京王閣」・「川崎」・「平塚」・「静岡」・「豊橋」・「名古屋」・「岐阜」・「大垣」・「松阪」・「四日市」・「福井」・「向日町」・「和歌山」・「岸和田」・「玉野」・「広島」・「高松」・「小松島」・「松山」・「小倉」・「久留米」・「武雄」・「佐世保」・「別府」
そして、まくりが決まりやすい競輪場は、下記の通りです。
【1位】富山競輪場:40%
【2位】奈良競輪場:33%
【3位】松戸競輪場・静岡競輪場:32%
【4位】前橋競輪場・福井競輪場・小田原競輪場:31%
【5位】防府競輪場・岸和田競輪場・名古屋競輪場・四日市競輪場・京王閣競輪場:29%
「逃げ」が決まりやすい競輪場と同じく、3・3バンクが上位を占めていますね。
第1位の富山競輪場は、先行有利の小廻りバンクを持つ競輪場。「まくり」も決まりやすいですが、富山競輪場ではまくりが得意な選手を負うよりも、「逃げ」が得意で体力のある選手を軸にすることをおすすめします。
500バンクは追い込み有利!
500バンクでは、追い込み選手が有利になりやすいです。
追い込み選手は、自分のラインの先行選手が前を走行しているので風の影響を受けづらく、レース終盤まで体力を温存できます。
そして直線が長いほど「逃げ」の選手を差しやすいので、追い込み選手が有利と言えますね。
500バンクを持つ競輪場は、「高知」「宇都宮」「大宮」の3会場のみ。以前まで500バンクだったびわこ、千葉、熊本は廃止や改修工事などにより除外されました。
「差し」が決まりやすい競輪場は、下記の通りです。
【1位】宇都宮競輪場:66%
【2位】大津競輪場:64%
【3位】大宮競輪場・:62%
【4位】豊橋競輪場・川崎競輪場・小松島競輪場・武雄競輪場:60%
トップは、500バンクの宇都宮競輪場。直線部がやや長いことから、追い込み型の選手は最後まで体力を温存したまま走行できますよ。
予想しやすいバンクは500バンク!
バンクのなかで最も予想がしやすいバンクは、500バンクと言えます。
競輪の決まり手で最も多く出る決まり手は「差し」。そして、500バンクで「差し」を決める選手が多いですよね。
また、バンクが広く、直線が長いことから「逃げ」と「まくり」は決まりづらくなっています。
そのため、500バンクでは差しが強い選手だけに注目しておくと当たりやすいので、初心者でも予想がしやすいです。
このように、選手が出しやすい決まり手と競輪場の特徴を事前に把握し、予想するレースを絞ると、予想精度がグンと上がっていきますよ!
コツ②:選手の強さだけじゃなく、ラインの強さを重視しよう!
競輪は強い選手が1着になる確率が高いので、強い選手に賭けるだけで良いと思っている予想者もいるでしょう。
しかし、競艇や競馬と違って、競輪には「ライン」というチーム戦の要素があるので「ライン自体の強さ」をしっかり考えることが大切。
反対に、強い選手が1人いても所属するラインが弱いと、いくら強い選手でも勝つことができないと判断できますよ!
ラインとは?
競輪における「ライン」とは、出場選手がレース中に一時的に2~4名で組むチームのようなもの。
競輪のレースでは、序盤から中盤までライン同士が有利なポジションをキープするために走行します。
そしてレース終盤になると、ライン内の選手同士が1着を獲得するために個人戦へ移行。つまり、競輪レースは
- 中盤まではチーム戦
- 終盤は個人戦
ラインを確認する方法は、
- 競輪場内のモニター
- そのレースが開催される競輪場のホームページ
- 予想紙
- 競輪情報サイト
などで公開されているライン予想から確認することができますよ。
ライン予想はレース前に確認ができるので車券を購入する際に役立ちますが、あくまで予想。
最も正確なライン情報は、レース直前の選手紹介(脚見せ)での並びのため、レースが始まる前までには観覧席に座っていることをおすすめします。
ラインの組み方は?:5つに分けられる!
競輪の限りなくあるレース展開は、ラインによって大きく下記の5つに分けることができます。
- 2分戦:5人と4人のラインで、ラインが長くなる
- 3分戦①:3人、3人、3人のラインに分かれる
- 3分戦②:4人、3人、2人のラインに分かれる
- 4分戦: 3人、2人、2人、2人などのように 短いラインが多い。「細切れ戦」とも呼ばれる
- 先行1車:先行(まくり)選手が1人しかいないとき
ラインのなかで、「3分戦」は最も多く組まれているパターン。
次に多いのがラインが4つ組まれる「4分戦」で、短いラインが多く連なることから「細切れ戦」と呼ばれることもありますよ。
また、ラインを組まずに1人で走りきる選手「単騎」も存在します。
このように、出場選手がラインで結束する人数などでもレース展開はガラッと変わることもあります。
ラインを形成する要素は?
ラインでは、所属が同じ競輪場>同じ県>同じ地域>隣接地区の順で、レースに出場する選手はラインを組む相手を決定しています。
所属が同競輪場、同県、同地域と選手同士の人間関係を基本に組まれるわけですね。
そしてラインは、出場する選手同士が作ったチームなので、絆の強さが重要。絆が強く、レース序盤から中盤にかけて選手同士が協力することで、終盤を有利な位置で走行できるようになります。
反対に絆の弱いラインの場合、レース展開によって崩れることがあります。
レースを有利に進めるためにも、普段から一緒にいる選手同士が組むことが多いわけですね。
ラインの強さを見極める方法は?
競輪予想で的中させるためには、選手の強さと合わせてラインの強さを見極める必要があります。
ラインの強さを見極めるためには、下記の4つを確認しましょう。
- ライン内の選手の強さを確認する
- ライン同士の強さを確認する
- ライン情報(周回予想)を確認する
- ラインごとの戦略を見る
強い選手やラインを見極めるには、各ラインの強さ、個人の強さをレースの前に提供されるライン予想などで確認することをおすすめします。
そして、選手個人の強さは出走表から確認できます。なかでも
- 級班
- 競走得点
- 勝率
- B(バック)回数
以上の4つを確認すると、強い選手を見つけやすいですよ。
「S級S班」であり「競走得点」「勝率」「B(バック)」の数値が高い強い選手を見つけ、強い選手が集まっているラインを見つけた後、下記の3つを出走表などで確認します。
- 府県
- 決まり手
- 選手コメント
特に出走表の選手の基本情報に書かれている「府県」では、組まれたラインの関係性を知ることができますよ。
ちなみに競輪のラインは、全9種類に分類されます。
- 北東北ライン:北海道、青森、秋田、岩手
- 南東北ライン:山形、宮城、福島
- 関東ライン:東京、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、長野、新潟
- 南関東ライン:神奈川、千葉、静岡
- 中部ライン:愛知、岐阜、三重、富山、石川
- 近畿ライン:京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、福井
- 中国ライン:広島、岡山、山口、島根、鳥取
- 四国ライン:愛媛、香川、高知、徳島、
- 九州ライン:福岡、熊本、長崎、佐賀、大分、鹿児島、宮崎、沖縄
競輪の地区は普段地図などで使っているような分け方ではないので、ラインを予想する際は気をつけましょう。
ガールズケイリンではラインを組まない!?
競輪のレースには、ミッドナイト競輪やガールズケイリンなどありますが、ガールズケイリンでは「あからさまにラインを組むこと」が禁止されています。
よって、ガールズケイリンは通常のレースのようにラインを利用した予想方法を使うことができません。
ガールズケイリンのレースを予想する際は、選手個人の強さだけでレース展開を予想しましょう。
コツ③:競輪で一番多い決まり手は差し!追い込み型の選手を1着にして予想を組み立てよう!
競輪では基本的に、決まり手「差し」で1着が決まることが多い傾向にあります。
そのため、
「一番差しが決まりやすい選手は誰か? を考えて1着を予想」
→「その選手が1着に来るとしたら、どの選手が2着や3着に滑り込む可能性があるか? を予想する」
以上の流れが予想するときにおすすめです。
競輪の決まり手とは?
決まり手からレース展開を予想する前に、まずは各決まり手の特徴を押さえましょう。
競輪における決まり手とは、
- 逃げ:最終周回開始時にホームストレッチラインを最初に通過した選手が、1着か2着に入る
- まくり:最終周回開始時にホームストレッチラインを最初に通過した選手を、最終4コーナーまでに抜いて、1着か2着に入る
- 差し:最終4コーナー通過後の直線で前を走る選手を抜いて、1着か2着に入る
- マーク:追い込み選手がマークしていた先行選手を抜けずに、2着に入る
以上の4種類があり、すべてのレースの1着と2着にはこの4種類の決まり手のどれかになります。
「1着が差し→2着も差し」
競輪レースで最も出やすい決まり手は、ズバリ「差し」!下の表に、「1着における割合」「2着における割合」をまとめました。
決まり手 | 1着の割合 | 2着の割合 |
逃げ | 20% | 17% |
まくり | 25% | 15% |
差し | 55% | 30% |
マーク | 0% | 38% |
上の表の1着の割合を見ると、競輪のレース全体のうち、半分以上の55%のレースで「差し」が決まっていますね。
また、「逃げ」と「まくり」は出る割合がほぼ一緒になっています。
そして2着を見ると、「マーク」→「差し」の順で決まっていますね
そのため、「1着は差し、2着はマーク」が一番出やすいと考えてしまいそうですが、1着の決まり手ごとに、2着の決まり手の出やすさは異なっています。
各1着の決まり手で、2着ではどの決まり手が出やすいのかを下の表にまとめました。
1着の決まり手 | 2着が逃げ | 2着がまくり | 2着が差し | 2着がマーク |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0% | 5% | 30% | 65% |
まくり | 5% | 10% | 25% | 60% |
差し | 20% | 25% | 35% | 20% |
上の表を見ると
- 1着が逃げ→2着はマーク
- 1着がまくり→2着はマーク
- 1着が差し→2着も差し
となっていますね。
しかし、先ほど説明したように1着で「逃げ」と「まくり」が出る割合は20〜25%。
そして、「差し」は1着では最も多く、2着でも2番目に出る割合が高かったですよね。
つまり、競輪では「差し」が最も決まりやすく、差しを多く決めている追い込み型の選手が上位に入りやすく、レースでは有利になると言えますね。
レースでは、追い込み型の選手を1着にして予想を組み立てることをおすすめします。
そして2着には、1着と同じ「差し」を決めてきそうな選手が入りやすいので、出走表の脚質では「追」、決まり手の欄では「差し」の数値が高い選手を選びましょう。
また、「差し」が最も出やすい競輪場は「宇都宮競輪場」。
宇都宮競輪場では、直線距離が長いことからまた、先行選手に追走する番手の選手すら後方から抜かれる「交わしの交わし」がよく出ます。
宇都宮競輪場でレースが行われ、「差し」を決めている回数が多い選手がいる場合は是非注目してみましょう!
コツ④:2着や3着はレース展開で決まる!強い順に1着〜3着とは限らないから要注意!
競輪では、強い選手と弱い選手が同じレースに出場した際、そのほとんどで強い選手が勝利するほど選手の実力差が結果に反映されます。
しかし、競輪は「ライン」を組んでレースを行う競技。単純に選手の強さだけではなく、レース中の選手同士の駆け引きが勝敗を左右します。
そのため、「A選手が1着になるとしたら、実力あるB選手よりも、A選手と同じラインのC選手の方が2着に来そう」と展開予想をすることが大切です。
そもそもなぜ、ラインは組まれるのでしょうか。
競輪でラインが組まれる理由は、ズバリ空気抵抗を減らすため。
競輪のレース中、選手は時速およそ60~70kmでバンクを走行をしているため、先頭を走る選手はかなりの空気抵抗を受けます。
しかし、先頭から2番目の選手は、先頭の選手を盾にして走ることができますね。
よって、風を受ける先頭選手に比べて60%以上も体力を温存できると言われています。
ちなみに、番手選手と3番手選手は、自分たちのラインの後ろに別のラインが形成されている場合、後ろから逆転されないように先行選手を守っています。
自分たちも有利なポジションでゴールまで走れるようにしているわけです。
したがって、選手同士が協力することで空気抵抗を減らすことができ、レースを有利に運べますね。
そして、ライン内ごとに選手の役割が存在。具体的には、下記のようになっています。
- 自力選手:レース中のラインの先頭を走る選手
- 番手選手:先頭(自力)選手の後ろを走る選手
- 3番手選手:番手選手の後ろを走る選手
ラインの中で役割分担をすることで、少しでも自分のラインが有利なポジションを取ろうとしてますよ。
各選手が多く出している決まり手は?
自力選手、番手選手、3番手選手それぞれが多く出している決まり手を下の表にまとめました。
選手の役割 | 決まり手 |
先行選手 | 逃げ・まくり |
番手選手 | 差し・まくり・マーク |
3番手選手 | まくり・マーク |
先行選手は、「逃げ」や「まくり」を得意とする選手が多いので、競輪場の特徴やバンク特性と合わせて予想をすることをおすすめします。
一方、番手選手は「差し」「まくり」「マーク」と出やすい決まり手が多く、3番手選手は「まくり」「マーク」の決め手で車券に絡んできます。
したがって、先行選手と番手選手は1、2着に入りやすく、3番手選手は2、3着に入りやすいと言えますね。
このように、選手の走る位置によって出やすい決まり手が変わってくるので、出走表などで各選手の得意な決まり手を確認しておくことが大切なんですね。
競輪のレース結果は大きく2つに分けられる
競輪のレース結果は、ラインをもとにして大きく「スジ」と「スジ違い」の2つに分けることができます。
- スジ:ライン内の選手で1着、2着に入ること
- スジ違い:違うラインの選手が1着、2着に入ること
実は競輪のレース全体で見ると、スジ決着とスジ違いの決着は同じくらいの割合。
つまり、レースの半分を狙ったレース展開になりやすいスジで予想すると、自身の的中確率を上げることができます。
そのため、スジ決着になるか、スジ違いの決着になるかを見極められると的中精度が上がりますよ。
- 圧倒的に強いラインがある→ライン内でスジ決着の展開になりやすい
- 強いラインとは別のラインに強力な選手がいる→スジ違いの展開になりやすい
以上のように結果は判別できるので、「スジ」と「スジ違い」の展開になるレースを予想する際は活用してみてくださいね。
スジ決着になりそうなレースを予想する方法は?
レースが「スジ決着」になるか「スジ違い決着」になるかを予想する方法として、
- 出走表の情報
- 選手コメント
- 周回予想(ラインの数や長さ)
以上を参考にすると、レース展開を判断することができます。
最初に確認するのは、出場選手の基本的な情報がすべて記載されている「出走表」。
そして、出走表のデータの見方を知ることは、車券の的中率を上げることにもつながります。
- 選手の基本情報
- 競走得点
- 決まり手
- B(バック回数)
- H(ホーム回数)
- S(スタート回数)
- 勝率
- 2連対率
- 3連対率
- 直近情報
- 調子
- 印
出走表には、主に上記のような選手情報が記載されています。
そして、出走表のなかで見るべき項目は「競走得点」。
競走得点は選手の強さを数値化したものなので、単純に数値が高い選手ほど強いと言えます。
例えば、上の画像の競走得点の数値が高い順に、並び替えると下記の通りになります。
- 2番車・園田 匠選手:113.77
- 1番車・鈴木 竜士選手:112.10
- 3番車・渡部 哲男選手:111.96
- 9番車・稲毛 健太選手:110.25
- 5番車・岡村 潤選手:110.22
- 7番車・大塚 玲選手:108.20
- 4番車・植原 琢也選手:107.61
- 8番車・阿竹 智史選手:107.41
- 6番車・取鳥 雄吾選手:105.60
競走得点が最も高いのは、2番車・園田選手。1番車・鈴木選手より「1.67点」高くなっていますね。
つまり、このレースでは競走得点だけを見ると2番車・園田選手が最も強い選手だと判断できます。
そして、各競輪選手は得意の戦法を持っています。そしてラインでは、戦法を下記の2つのタイプに分けることができますよ。
- 地脚タイプ:長い距離をスピードを落とさず走ることができる、持久力のある脚質
- スプリンタータイプ:トップスピードへ持っていくまでの時間が短い、ダッシュ力のある脚質
出走表の脚質と決まり手から得意な戦法は確認できますよ。
さらに、選手の意気込みやレース中のポジションなどを出走表に記載されている選手コメントからも確認することができます。
例えば、番手選手のポジションにつく選手のコメントでは
- 「○○君(さん)」
- 「○○君(さん)目標」
- 「○○君(さん)任せ」
- 「同県の○○君(さん)」
- 「ラインの○○君(さん)へ」
など、先行選手になりうる選手名が出されているので、「○○選手の番手に付きます」と読み取ることができます。先行選手への信頼感を感じられますね。
また「自力で」とコメントをしている選手は、戦法について話しているので、先行選手がどのようなレース展開を見せてくれるのかも確認することができますよ。
「周回予想」とは、周回している選手の並びを予想したもので、ライン内での裏切りがない限りは予想されたラインのまま周回することになります。
競輪のレース展開は、出走表のさまざまな情報を照らし合わせて選手の強さなどを総合的に判断することで読みやすくなりますよ。
まとめ:出走表や直前情報から的中させる情報を得よう!
今回は、競輪のレースを予想する際「出走表や直前情報から考える予想的中のコツ」をご紹介しました。
〜「出走表や直前情報から考える予想的中のコツ!」まとめ〜
- 競輪は強い選手が勝つ確率が高いがラインによって変わることもある
- どれか1つ予想しやすいバンクに絞ろう!
- 競輪はラインの強さにも注目する
- 競輪で一番多い決まり手は差し!「差し→差し」が最も決まる
- 競輪は強い順に1着〜3着とは限らない
出走表や直前情報は、競輪予想の際に欠かせません。しかし、正しい見方ができていないと適当な予想になってしまう可能性があります。
そこで、出走表や直前情報から何を知ることができ、どう予想に活用できるかを知っておくとレース展開を予想しやすくなり、的中確率を上げることができますよ。
競輪予想初心者の皆さんは、ぜひ出走表や直前情報を使って予想してみてくださいね。