【競輪必勝法その2】選手の強さだけじゃなく、ラインの強さを重視しよう!

競輪は、強い選手が1着になる確率が高いことから手堅いレース結果になりやすい競技。

競輪で勝つには強い選手に賭ければ良いと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、競艇や競馬と異なり、競輪には「ライン」 とチーム戦の要素もあるので、ラインの強さをしっかり考えることが大切です。

強い選手が1人いてもそのラインが弱い場合、その選手は勝つことはできないためですね。

よって、予想を的中させるためには勝つラインも予想することが大切!

そこで今回は、強い選手・ラインを見極める方法をお伝えしていきます。

競輪におけるラインとは?

競輪における「ライン」とは、選手がレース中に一時的に2~4名で組むチームのようなもの。

競輪のレースでは、序盤から中盤までは、ライン同士が有利なポジションをキープするために戦います。

そして終盤になると、ライン内の選手同士が1着を獲るために個人で全力を尽くして走行します。そのため、レースの展開は

  • 中盤まではチーム戦
  • 終盤は個人戦
と分かれることが競輪を観戦する上で最も面白い点と言えますね。

ラインを確認する方法は?

ラインを確認する方法は、

  • 競輪場内のモニター
  • そのレースが開催される競輪場のホームページ
  • 競輪予想紙
  • 競輪情報サイト

などで公開されているライン予想から確認することができます。

最も正確なライン情報は、レース直前の選手紹介(脚見せ)での並び。

もしこちらを確認する時間が無い場合は、事前に公開された情報を確認するだけでもレース展開を予想しやすくなりますよ。

ラインの組み方は?

限りなくあるレース展開は、ラインによって大きく下記の5つに分類できます。

  • 2分戦:5人と4人のラインで、ラインが長くなる
  • 3分戦①:3人、3人、3人のラインに分かれる
  • 3分戦②:4人、3人、2人のラインに分かれる
  • 4分戦: 3人、2人、2人、2人などのように 短いラインが多い。「細切れ戦」とも呼ばれる
  • 先行1車:先行(まくり)選手が1人しかいないときに生まれる

ラインでは「3分戦」が最も多く組まれているパターン。よって、3分戦がレース予想の基本になります。

次に多いのがラインが4つ組まれる「4分戦」で、短いラインが多く連なることから「細切れ戦」と呼ばれることもありますよ。

また、ラインを組まずに1人で走りきる選手「単騎」も存在します。

ラインを形成する要素は?

ラインは所属が同競輪場、同県、同地域と選手同士の人間関係を基本に組まれます。

そしてラインは選手同士のチームなので、結束力の強さが重要。

所属が同じ競輪場>同じ県>同じ地域>隣接地区

以上の順番で、レースに出場する選手はラインを組む相手を決定していますよ。

同じ競輪場に所属している選手同士だと、普段から一緒に走ることの多いですよね。その選手同士がタッグを組めば、お互いのクセやタイプを理解していますし、いざと言うときにサポートし合えるので強いラインを築くことができますよね。

しかし、結束力の弱いラインはレース展開によって崩れることもあります。

レースを有利に進めるためにも、普段から一緒にいる選手同士が組むことが多いわけですね。

ラインには戦略がある!

各ラインは戦略を持ち、「いかに残り半周時点で有利なポジションにいられるか」を重視しています。

その戦略は、選手の脚質から判断することができます。ラインの組み方をもとに、組まれやすい脚質をまとめました。

  • 二分戦
    ラインA「先-追-追-追-追」
    ラインB「先-追-追-追」
  • 三分戦
    ラインA「先-追-追」
    ラインB「先-追-追」
    ラインC「先-追-追」
  • 四分戦
    ラインA「先-追-追」
    ラインB「先-追」
    ラインC「先-追」
    ラインD「先-追」
  • 先行1車
    「先」
    「追-追-追-追-追-追-追-追」

ライン内で選手がどんな役割を果たしているのか、出走表や選手コメントなどを確認すると分かりやすいですよ。

勝つライン=強い選手が多く集まっているライン?

競輪で勝つラインとは、ズバリ強い選手が多く集まっているライン。

強い選手同士がラインを組んでいると、レースを有利に運びやすくなります。しかしながら、

  • 誰とラインを組むのか
  • ラインの順番で変わる役割

などで、レースでの勝ちやすさが変わっていきます。

つまり、競輪では必ずしも強い選手が集まっている=強いラインにはなるとは限りません。

予想の際は、しっかり選手個人の強さも確認しておくことが大切です。

ライン内の選手の強さを確認する方法は?

ライン内の選手の強さを確認すると、選手の個人の実力が分かります。

強い選手を見つけるためには、レース前に出される「出走表」を使いましょう。そして、

  1. 級班
  2. 競走得点
  3. 勝率
  4. B(バック)回数

以上の4つを確認します。

①:級班

「級班」とは成績別に分けられた選手のランクで

  • S級S班
  • S級1班
  • S級2班
  • A級1班
  • A級2班
  • A級3班

上記の計6班があります。その強さは「SS>S1>S2>A1>A2>A3」の順。

6ランクの選手が万遍なく同じレースに呼ばれていれば、強弱の差はハッキリするでしょう。

そのため、基本的には同じランクか1ランク違う選手が並んでいます。

②:競走得点

選手の級別を確認したあと、競走得点を見ます。

競走得点とは、出場した競走種目の着順により選手に与えられる得点のこと。

競走得点は、数値が高い選手のほうが強いと考えられるので上位3選手がレースでも1、2、3着に入ってきそうだと予想ができますよ。

③:勝率

競走得点だけでは、確実に強い選手とは判断ができないので出走表の「勝率」を確認します。

出走表には「勝率」「2連対率」「3連対率」の3つが書かれており、

  • 勝率:1着になった回数を出走回数で割った率
  • 2連対率:2着以内になった回数を出走回数で割った率
  • 3連対率:3着以内になった回数を出走回数で割った率

上記の数値が高い選手ほど強いというわけです。

④:B(バック)回数

どのラインが有利にレースを運ぶことが出来るかを予想する一つの判断基準として、出走表にある「B(バック)回数」が挙げられます。

Bとは、残り半周を示すバック戦を先頭で通過した回数のこと。

この回数が多い選手は、残り半周時点で先頭を走っている可能性が高まります。

そして、残り半周を先頭で通過するとレース上最も有利なポジションに入りやすくなりますよ。

ライン同士の強さを確認する方法は?

ライン内の選手の強さが確認できたところで、ライン同士の強さを確認しましょう。

「競走得点」「勝率」の数値が高い選手が集まっているラインを探した後、下記の3つを出走表などで確認します。

  1. 府県
  2. 決まり手
  3. 選手コメント

①:選手の府県を確認する

先ほども解説した通り、ラインは同じ競輪場や同じ県、同じ地区の選手同士で組まれます。

よって、同じ都道府県同士がいる場合は注目してみてくださいね。

ラインの地区は全9種類

競輪のラインは、全9種類に分類されます。

  1. 北東北ライン:北海道、青森、秋田、岩手
  2. 南東北ライン:山形、宮城、福島
  3. 関東ライン:東京、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、長野、新潟
  4. 南関東ライン:神奈川、千葉、静岡
  5. 中部ライン:愛知、岐阜、三重、富山、石川
  6. 近畿ライン:京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀、和歌山、福井
  7. 中国ライン:広島、岡山、山口、島根、鳥取
  8. 四国ライン:愛媛、香川、高知、徳島、
  9. 九州ライン:福岡、熊本、長崎、佐賀、大分、鹿児島、宮崎、沖縄

普段使っているような地区の分け方ではないので、ラインを予想する際は気をつけましょう。

②:決まり手を確認する

出走表の「決まり手」は、ラスト1周に入ったときのライン同士の位置関係を予想できます。

インの先頭の選手の「逃げ」と「まくり」の回数を見ましょう。

  • 「逃げ」が多い選手→ラスト1周に入ったタイミングで前方にいることが多い
  • 「まくり」が多い選手→ラスト1周に入ったタイミングで中団~後方の位置にいることが多い

以上のようにレースを展開していきます。

③:選手コメント

選手コメントでは、選手がラインでどのポジションにつくのかを知ることができます。

例えば、上の画像の選手コメントを見ると

  • 1番車・高橋 陽介選手:「何かしますよ」
  • 2番車・島川 将貴選手:「自力で攻める」
  • 3番車・山岸 佳太選手:「自力で頑張る」
  • 4番車・小川 勇介選手:「島川君に付け」
  • 5番車・山賀 雅仁選手:「自力勝負する」
  • 6番車・小林 潤二選手:「山岸君の番手」
  • 7番車・齊藤 竜也選手:「南関の3番手」
  • 8番車・渡辺 正光選手:「高橋さん目標」
  • 9番車・ 岡村 潤選手:「山賀君任せ」

「自力で」とコメントをしている選手は、先頭を走る使命感を、選手の名前を出している番手選手は、先行選手への信頼感を感じられますね。

このように、選手コメントからライン同士の絆を確認することもできますよ。

上位選手が独占するラインは鉄板レースになりやすい!

競輪では、上位選手が独占するラインは鉄板レースになりやすい傾向にあります。

例えば、2019年10月15日に前橋競輪場で行われたレースを見ていきましょう。

「競走得点」を数値が高い順に並べると

  1. 9番車・ 岡村 潤選手:111.30
  2. 5番車・山賀 雅仁選手:109.66
  3. 7番車・齊藤 竜也選手:107.95
  4. 2番車・島川 将貴選手:107.64
  5. 1番車・高橋 陽介選手:106.54
  6. 3番車・山岸 佳太選手:105.52
  7. 4番車・小川 勇介選手:104.46
  8. 8番車・渡辺 正光選手:100.66
  9. 6番車・小林 潤二選手:98.52

となっていることが分かりますね。そして、地区や出場選手のコメントから予想されたライン予想は下の画像のようになっています。

「597/18/24/36」の細切れ戦になっています。

  • 「597」=山賀選手、岡村選手、齊藤選手の南関東ライン
  • 「18」=高橋選手、渡辺選手の東北ライン
  • 「24」=島川選手 、小川選手の西日本ライン
  • 「36」=山岸選手、小林選手の関東ライン

となることから、最も強いラインは「597」と言えますね。そして、「597」の南関東ラインの選手の強さを見ていきます。

  1. 9番車・ 岡村 潤選手:競走得点「111.30」、差し「7回」
  2. 5番車・山賀 雅仁選手:競走得点「109.66」、まくり・差し「4回」
  3. 7番車・齊藤 竜也選手:競走得点「107.95」、マーク「5回」

以上のことから、9番車・ 岡村選手がレースの主導権を握ると言えそうです。そして、気になるレース結果を見てみましょう。

出場選手のなかで最も強い9番車・岡村選手が1着を獲得! そして、岡村選手の後ろにポジションを取り走行していた7番車・齊藤選手が2着に入っています。

また、3着には同ラインの5番車・山賀選手が入っています。以上のことから、上位選手が独占するラインは鉄板レースになりやすいと言えますね。

【注意】ガールズケイリンはラインを組まない!

競輪では、通常のレースのほかに

  • ミッドナイト競輪:21時〜23時頃に開かれる深夜帯のレース
  • ガールズケイリン:女子選手のみのレース
  • チャレンジレース:新人選手のみのレース

以上のレースが行われています。しかしガールズケイリンでは、あからさまにラインを組むことが禁止されています。

よって、ガールズケイリンは通常のレースのようにラインを利用した予想方法を使うことができません。

まとめ:勝つライン=強いラインとは強い選手が数多く加わっている

今回は、強い選手やラインの見極め方について解説しました。

〜「強いラインを見極めるコツ」まとめ〜

  • ライン:選手がレース中に一時的に2~4名で組むチームのようなもの
  • 勝つライン=強いラインとは強い選手が数多く加わっている
  • 出走表の「級班」・「競走得点」・「勝率」を確認する
  • 競走得点と勝率の数値が高い選手が集まっているラインが強い
  • ガールズケイリンではあからさまにラインを組むことが禁止されている

以上のことから競輪では、競走得点と勝率の数値が高い選手が集まっているラインが強いと言えます。

しかし、競輪では必ずしも強い選手が集まっている=絶対勝つラインにはなりません。

予想の際は、しっかり選手個人の強さも確認しておくことが大切ですよ。

ぜひ、勝つラインを予想して的中させてくださいね!

参考にした記事

競輪 ライン

競輪 競走得点

競輪 出走表

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