【競輪必勝法その1】3・3バンク、400バンク、500バンク、どれか1つ予想しやすいバンクに絞ろう!

競輪予想で車券の的中率を上げるためには、競輪場の特徴をしっかりと把握してから予想をすることが大切です。

なぜなら、競輪では競技が行われる競輪場(バンク)ごとにレース展開が変わるため。

そのため、予想に慣れないうちはバンクを絞って予想したほうが予想スキルが身につきます。

そこで今回は、競輪のバンク「3・3バンク、400バンク、500バンク」の3種類のなかから、どれか1つ予想しやすいバンクに絞るコツをご紹介します。

「バンク」とは?:選手がレースを行う競走路

「バンク」とは、競輪場内で競輪選手がレースを行うコンクリートやアスファルトで舗装された競走路のこと。バンク1周は、およそ300m~500mと決められています。

また、バンクには選手がカーブでもスピードを下げずに自転車で走行できるよう「カント」と呼ばれる傾斜がつけられています。

そして、バンク1周の長さやコースの傾きなどは競輪場ごとに異なっています。

各競輪場に違いがあることで、選手ごとに得意な競輪場、苦手な競輪場があります。

そのため、競輪場それぞれの特徴を押さえておくと予想がしやすくなり、的中精度もグッと上がりますよ。

バンクは全3種類!

競輪のバンクは1周の長さの違いによって、3種類に分けることができます。バンクの種類と、簡単な特徴をまとめました。

  • 3・3バンク:一周333m。周回数は6周で、みなし距離が短い
  • 400バンク:一周400m。周回数は5周で、みなし距離は平均的な長さ
  • 500バンク:一周500m。周回数は4周で、みなし距離が長い

一周の長さが短いほうは周回数が多く、一周が長いは周回数が少なくなっています。

そして、各バンクの競走距離、周回数、周長を一覧にまとめました。

周長 周回数 競走距離
7車立て 333m 5周 約1,700m
335m 5周 約1,700m
400m 4周 約1,600m
500m 3周 約1,500m
9車立て 333m 6周 約2,000m
335m 6周 約2,000m
400m 5周 約2,000m
500m 4周 約2,000m

上の表を見ると、9車立てより、7車立てのほうが競走距離が短いことが分かりますね。

走る距離が少ない場合、選手たちは最後まで体力を温存したままレースを進めることが可能になります。

反対に走る距離が長い場合、元々の体力には自信のある選手はレース終盤に巻き返してくる可能性も。

そのため、競輪はレース終盤まで見逃せないですね!

最も距離が短い「3・3バンク」

3・3バンクは、1周の距離が333mのバンクのこと。3種類のバンクのなかで、最も競走距離が短いです。

全国の競輪場では、

  • 松戸
  • 伊東温泉
  • 小田原
  • 富山
  • 奈良
  • 防府
  • 前橋

以上の7会場が3・3バンクです。ただし、前橋競輪場は全国唯一の335バンクのため、予想の際はその点を考慮しておきましょう。

そして、3・3バンクは走る距離が短いので後ろから「差し」に行った選手に追いつかれる前に、先頭を走っていた選手がゴールラインに達してしまうことが多くなります。

そのため、「先行選手」が有利だと言われています。

スタンダードの距離「400バンク」

400バンクは、1周400mで3・3バンクと500バンクの中間。

日本にある競輪場で最も数が多いのは400バンクのため、競輪ではスタンダードの距離となっています。

したがって400バンクは、先行、まくり、差し、マークなどどの選手でも勝つ可能性がありますよ。

最後の直線が長い「500バンク」

500バンクは、3種類のなかで最も長いバンク。最後の直線距離も長いです。500バンクを持つ競輪場は、宇都宮、大宮、高知の3場しかありません。

距離が長いことから、先行選手が空気抵抗を受けながら前を走ることは体力的に難しくなります。

そのため、後ろから追い上げて「差し」を決める選手が勝ちやすいバンクです。

バンクの角度は?

バンクには、「カント」と呼ばれる直線部には2~4度、コーナーには25~35度の傾斜がつけられています。

選手がスピードを下げずに、自転車で走行できるようにしているためですね。

競輪選手はレース中には普通の選手でも時速60km、一流の選手なら時速70kmは出して走行していると言われています。

しかし、猛スピードのまま傾斜の無いカーブを曲がってしまうと、遠心力により落車してしまいます。

落車は大きな事故や怪我につながりやすく、最悪命を落とす可能性もあるので大変危険なこと。

そのため、遠心力に対して自転車を真っすぐに立てられ、早いスピードのまま走るには角度をつけることが最善です。

「カント」が付けられていることによって、競輪選手はカーブでも落ちることなくスピードを保ったまま走行できるわけですね。

カントは決まり手にも影響する

カントの角度に応じて、レースの決まり手が変わります。

  • カントきつめ:「まくり」、「追い込み」が決まりやすい
  • カントゆるめ:先行の「逃げ」が決まりやすい

カントがきつい場合、ゴール直前でスピードが乗りやすくなります。そして、後方の選手が下り坂でより勢いをつけて降りてくるので「まくり」、「追い込み」が決まりやすくなります。

一方、カントがゆるめの場合、先頭を走行する選手はスピードを維持したまま走れるため「逃げ」が有利になるわけですね。

したがって、傾斜角度のレース結果に大きく影響してくることを押さえておきましょう。

各バンクはどんな決まり手が有利?

競輪場はバンクの角度や長さによって、決まり手が大きく変わってきます。事前に出やすい決まり手を把握しておくと、バンクを絞って予想しやすくなりますよ。

  • 3・3バンク:「逃げ」が決まりやすい
  • 400バンク:どの決まり手も出やすい
  • 500バンク:「差し」が決まりやすい

3・3バンクは逃げ有利!

3・3バンクでは、「逃げの先行選手」が有利と言えます。

3・3バンクの直線距離は短いので、先行選手は猛スピードを維持したまま走行することができるわけですね。

先行選手は他の選手よりも風の抵抗を受けやすいことから、残り1周を先頭を走り続けるための体力を持っています。

追い込み選手の場合、「逃げの先行選手」を交わさなければなりませんが、距離が短いので難しくなりますよね。

そのため、先行選手は距離の短い3・3バンクで逃げを決めやすくなっています。さらに、体力もあることから、2着・3着に残る可能性も十分にあります。

例えば、2019年10月17日に3・3バンクの小田原競輪場で行われた「神奈川新聞杯」の第6レースをもとに見ていきましょう。

上の画像の出走表を見ると、最も若手の1番車の望月 一成選手は「逃げ」を選手のなかで最も多く決めていることが分かります。

この日のライン予想は「192/5378/64」。1番車の望月選手は先頭に位置づけています。気になるレース結果を見てみます。

1番車の望月選手が、見事「逃げ」を決めて1着を獲得しています。3・3バンクでは体力のある若手選手かつ先行選手が有利になりやすいので、「年齢」や「期別」を合わせて確認しておくと予想精度が上がりますよ。

最も逃げが決まりやすいのは防府競輪場!

逃げが決まりやすい競輪場は、下記の通りです。

【1位】防府競輪場:27%
【2位】松戸競輪場・奈良競輪場:25%
【3位】前橋競輪場・富山競輪場:24%
【4位】伊東競輪場・佐世保競輪場:23%
【5位】西武園競輪場・大垣競輪場:21%

上位には、3・3バンクの競輪場が多く入っています。

特に30%近い確率で「逃げ」が決まりやすい防府競輪場のレースを予想する際は、「逃げ」の選手を軸に考えましょう!

圧倒的に強い選手は400バンクで有利!

400バンクは、スタンダードな距離のため先行、まくり、差し、マークなどどのタイプの選手でも勝つ可能性があります。

そして、自力の「逃げ」選手同士が競い合うと「逃げ」と「まくり」が多くなっています。

そのため、圧倒的に強い選手が一人いるときは、その選手を軸に予想を立てると的中させやすいですよ。

最もまくりが決まりやすいのは富山競輪場!

まくりが決まりやすい競輪場は、下記の通りです。

【1位】富山競輪場:40%
【2位】奈良競輪場:33%
【3位】松戸競輪場・静岡競輪場:32%
【4位】前橋競輪場・福井競輪場・小田原競輪場:31%
【5位】防府競輪場・岸和田競輪場・名古屋競輪場・四日市競輪場・京王閣競輪場:29%

逃げが決まりやすい競輪場と同じ3・3バンクが上位を占めていますね。

1位の富山競輪場は先行有利の小廻りバンクなので、自力の逃げタイプ選手同士が競い合うことも起こりますよ。

500バンクは追い込み有利!

500バンクでは、追い込み選手が有利になりやすいです。

500バンクは直線距離が長いので、追い込み選手は直線に入った後に「逃げの先行選手」を差そうとします。

「逃げの先行選手」の場合、1着を獲得するには先頭をキープしたまま逃げ切る必要がありますよね。

しかし、先頭を走る選手は風の抵抗を受けやすいので体力を奪われやすくなります。

追い込み選手は、自分のラインの先行選手が前を走行しているのでレース終盤まで体力を温存することができますよね。

直線が長いほど「逃げ」の選手を差しやすいので、追い込み型の選手のほうが有利になりますよ。

最も差しが決まりやすいのは宇都宮競輪場!

差しが決まりやすい競輪場は、下記の通り。

【1位】宇都宮競輪場:66%
【2位】大津競輪場:64%
【3位】大宮競輪場・:62%
【4位】豊橋競輪場・川崎競輪場・小松島競輪場・武雄競輪場:60%

トップは、500バンクの宇都宮競輪場。直線部がやや長いことから、追い込み型の選手は最後まで体力を温存したまま走りやすく、差しを決められると言えます。

予想しやすいバンクは500バンク!

バンクのなかで最も予想がしやすいバンクは、500バンクと言えます。

2019年10月5日に、500バンクの宇都宮競輪場で行われたF2「トータリゼータ宇都宮杯」の第9レースを見てみましょう。

上の画像の出走表を見ると、5番車の松根 真選手が競走得点、3連対率ともに出場選手のなかで最も高いことが分かりますね。また、決まり手の欄を見ると「差し」を7回決めており、追い込み型の選手とされています。

しかしながら、1番車の今井 聡選手がその選手の直近の成績推移を表した「調子」で上がり調子の「↑」が表示されています。

そしてこの日のライン予想を見ると、「372/1546」の二分戦になっており、「逃-追-追」の南関東ラインと「逃-追-追-追」の関東ラインで形成されると予想が出ています。

1番車・今井選手が先行選手なので、松井選手が風の影響を受けずに走行ができますね。

上記のレース結果を見ると、5番車の松根 真選手が500バンクで決まりやすい「差し」を決めて見事1着に輝いています。

そして、調子が良い1番車・今井選手が2着に入りました。先行選手は体力に自信があるので、2着に入りやすいですよね。よって、5番車・1番車が1着、2着になったと言えます。

以上のように、選手が出しやすい決まり手を事前に把握しておくと、予想精度がグンと上がりますよ!

まとめ:どれか1つ予想しやすいバンクに絞ろう!

今回は競輪における「バンク」とは何か、角度や距離によってレースへ与える影響などをご紹介しました。

〜「バンクの特徴」まとめ〜

  • 「バンク」:競輪選手がレースを行う走路のこと
  • 「カント」:バンクに付けられた傾斜のこと
  • 3・3バンク:「逃げ」が有利なので、先行選手が強いとき有利
  • 400バンク:どの決まり手も出やすいので圧倒的に強い選手が一人いるとき有利
  • 500バンク:「差し」が有利なので、追い込み選手が強いとき有利
  • カントきつめ:「まくり」、「追い込み」が決まりやすい
  • カントゆるめ:先行の「逃げ」が決まりやすい

バンクにはそれぞれ、3・3、400、500の3種類があることから、競輪場の特徴によって選手の脚質の有利不利が出てきます。

そのため、バンクの特徴と、選手の脚質との相性を合わせて予想をすると的中率を上げることができるでしょう。

しかし、予想に慣れないうちはバンクを絞って予想すると当たりやすくなるので、ぜひバンクの特徴は把握しておいてくださいね。

参考にした記事

競輪 333バンク

競輪 400バンク

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